[追記 11/11]
- Krakenのベンチマークにおいてグラフの表記に間違いがありましたので修正しました
- FlashPlayer11で64bit版がリリースされたため最後の文章を修正しました
日本では先月公開されたInternet Explorer9(以下、IE9)では
JavaScriptエンジンの高速化が一つの目玉になっています。
64bit版Windowsでは、IEには32bit版と64bit版の2バージョンがインストールされているので
IE9でJavaScriptの実行速度に違いがあるのか気になったので調べてみました。
テスト方法
評価には以下の3つのJavaScriptベンチマークを使用しました
- SunSpider JavaScript Benchmark
- V8 Benchmark Suite – version 6 (リンクをクリックすると自動的にベンチマークがスタートするので注意)
- Kraken JavaScript Benchmark
ブラウザはIE9 64bit、IE9 32bit、参考としてFirefox4の3つで
各ベンチマークを三回測定した平均をとりました。
結果
SunSpider0.9.1
V8 Benchmark Suite
Kraken
まとめ
64bit版IE9は32bit版と比較すると非常に遅いことが判明しました。
Krakenでは応答が無くなる状態になるなど非常に時間がかかりました。
どうやら64bit版のIE9ではJavaScriptエンジンの高速化が施されていないようです。
IE8での比較をしたかったのですが環境の都合により今回は出来ませんでした。
今回の結果から64bit版ではJavaScriptは遅く、
さらにFlashが使えない、PDFのプラグインが使えないなどのプラグインの問題もあるため、
64bit版は理由がない限りは利用には向かないと思います